# by Heart_Link | 2007-08-31 00:00
ひとは、さまざまな苦しみを抱えて生きています。
その渦中の時は、本当に絶望の淵に立たされ、これ以上の苦しみや哀しみはないかのように感じるでしょう。
でも、生きていくということは、そういうことなのです。
天より“魂”に“今生の身体”を授かり、この地に舞い降りた時から、苦悩を乗り越えて生きていくように宿命(さだめ)られているのです。
そして、「幸福感」は、そのご褒美なのです。
“人間だれしもしあわせになる権利がある。”
よくそう言われます。そう聞きます。
でも、私が申し上げるのは、その権利の前に、果たすべきことを果たしているか?....ということ。
常々、感謝も優しさも慈しみの気持ちも持たず、また、その意も現さず、困った時だけ、苦しい時だけ、人や何かに頼り、縋ろうとする。
もちろん、ひとに頼ったり、支えてもらうことは、悪いことではありません。
そうやって支えあって生きていくように、家族や恋人やいろいろにひとと繋がっていくようになっているのですから....。
でも、助けてもらったこと、支えてもらったことを忘れず、感謝するという礼儀を忘れないことが、大切なのです。
今日のクライアントの方も、ご自分のこころの苦しみは一心に訴えられるのですが、他者のこころの痛みには充分な理解が及ばず、また慈愛の念も持てなかったようです。
(ご本人はそんなことはないと思っていらっしゃいますが....)
私は、そのことについて一生懸命、お伝えしましたが、頑に、素直になれずにいらっしゃいました。
人は、どうして“できない言い訳”を言いたがるのでしょう....?
「なんとかしたくて、変わりたくて、私の元へいらっしゃったのでしょう?
だったら、『それはできない。』『それは無理です。』と言うばかりの、
できないことの宣言をなさるのは、やめませんか?」
“しあわせは掴むもの”と言われることもありますが、“しあわせは、感じるもの”です。
苦しみを克服し、しあわせを感じられるようになるために、自分の小さな小さな世界観に囚われるのはやめて、こころを解放し、感謝と慈しみのこころを持っていただきたいと願っています。